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地元ではない学校と言うのは何かと不思議な感情が生まれるもので、知らない者、知らない物、知らないものに囲まれる新鮮さは、いやはや慣れない。
電車を二回乗り継ぎ、モノレールに乗り、後どれだけ歩くのかと思えば駅の目の前が学校だとさ。
学生寮に入れればそれこそ通学の辛さは無くなるのだが……。
まあ、ちょっとした理由でそんなわけにもいかず、取り敢えずモノレールで二駅で着く身内の家に居候することになった。
家から行くよりは何倍もマシです。
始業式が始まるその時間まで、オレは新校舎を眺めながら隣で話が止まらないこいつを華麗にスルーしてた。
「それでさあ……、聞いてる?」
何か質問系きた?
全然耳に入っていないので、うんうんと首を上下運動させた。
瞬間、頬杖を突いていた左腕が掴まれ、一気に鳥肌がたった。
「聞いてる?」
睨むこいつに左腕と頬を霜だらけにしたオレは、ガタガタと歯を鳴らしながらこたえた。
「ご、ごべんなだい」
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