あまやどり

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□雨夜幻想□ 雨音が吐息を縫って 隙間なく二人の音を包んで隠す 間違える名前があって 気遣いの沈黙の熱が奥を揺さぶる 報われぬ恋をしているたくさんの ため息だけの雨雲生まれ 悲しさに乾いたときに 天からの 代わりの涙 だから 優しい 冷めやらぬ熱を持ちより 水底の 魚のように待つ稲光
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