いち。

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痛さのあまり涙が零れ、それを舌で拭うお客さん。 「っは、やだぁ……」 「落ち着くまでこのままで居るから」 「……っ」 宥めるように言われ、頭を撫でられる。 「いい子だね」 何でこんなことになったんや? 「大丈夫だ」 優しく囁かれ、次第に落ち着いてくる自分。 「……もういいか?」 「うん……」 まだ痛いけど、このままっていうんは……なぁ。 「あ!」 動き始めたお客さんに体が強張る。 「あ、あぁっ!」 それを知ってか知らずか、その動きが激しくなる。 「く…ぅ……!」 「そんなに締め付けられたら……!」 「あああっ!」 「うっ……!」 何かが弾けたような気がし、そのまま自分は意識を失った。
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