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「男色限定の芸妓兼男娼だって」
「いやぁ、気持ち悪い」
お風呂から出て歩いとると、すれ違う姐さんたちの囁きが聞こえた。
……確かに気持ち悪いなぁ……。自分、男色ちゃうし。
「鈴蘭!」
……あ、自分か。
「あんたの部屋は今日からここだよ」
「えっ?この部屋は確か……」
菊姐さんの部屋やったはず……。
「いいから使いなさい。菊は大部屋に移動させたから」
……菊姐さん、すみません……。
心の中で菊姐さんに謝り、中に入る。
「中の物も全て入れ替えたし、あんたの好きにしていいからね」
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