いち。

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「んんっ……」 着物の隙間から差し込まれた、ごつごつした男らしい手がゆっくりと動く。 「っは…ぁ」 「鈴蘭……」 耳元で囁かれ、背中がぞくりとする。 「っや、怖い……」 初めて体験する感覚に恐怖を感じ、正直に言うとお客さんは更に興奮したようで……。 「俺に任せておけ、大丈夫だ……」 「あん……」 されるがまま、素直に体を預ける自分。 「ふ…っ、やぁん……」 以前聞いた、姐さんたちの喘ぎの真似をしてみる。 「もっと聞かせろ」 「っあ!あ、あぁ……!」 下半身に感じた痛み。何かが体内に入ろうとしてる……? 「い、痛い……!」 「慣れれば大丈夫だから……」 「や……!」 ゆっくりとほぐしながら入ってくる指に、痛みしか感じん。 「苦し……い、いや…ぁ」 喘げば喘ぐほど興奮するお客さん。男同士ってこんなんなん? 「ふっ、う……」 体内で蠢いていた指が抜かれ、代わりに熱くて硬いものが当たる。 「あ…、待って……!」 「大丈夫だから……」 「あぁっ!痛い!いやぁっ!」 指と比べもんにならんぐらい大きくて太いもんが、一気に体内へ侵入してくる。 「痛い!抜いてぇ!」 「大丈夫。力を抜いて?」 「ううっ……」 「そうそう、そのまま……」 「や……!」 「いい子だね、鈴蘭」
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