いち。

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目を開ければ、部屋には自分しか居らんかった。 「っ……」 体を起こそうにも、異常なほどの気だるさに抗えない。 「いつまで寝てるの!?さっさと起きなさい!」 襖が開き、女将さんが叫ぶ。 「すみませ……」 「早くしなさい」 力を入れ、何とか起き上がることは出来た。 「今夜も頼みますね」 ……今夜も? 「もう朝よ。ほらっ、起きて」 嘘や……。
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