いち。

9/9
41人が本棚に入れています
本棚に追加
/646ページ
体を動かす度に走る鈍い痛み。……やはり夢やなかったんや……。追い出されんように必死で演じてみたけど、気持ち悪いもんは気持ち悪い。 「あんたはこれから男色限定の芸妓兼男娼として居ってもらう。いいね?」 女将さんに言われ、仕方なく頷く。 「客寄せもしなくていいから」 『噂さえあれば好奇心で来るでしょう。顔もいいし』と女将さんは言った。 ……そない上手くいくやろか? 「とりあえずお風呂に行って綺麗にしなさい」
/646ページ

最初のコメントを投稿しよう!