第1章

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私たちは仲のよい同級生のはずだった。 「美咲、めげちゃだめだよ?ああいうクソみたいな人種はやがて滅ぶんだから」 「…うん!そうだよね。朱里、ありがとう」 いじめを受けて泣いていた私を朱里はいつも慰めてくれた。 ちょうど雨も止んできた。私は晴れやかな顔で朱里の前を行く。 あの言葉が聞こえるまでは…。 「これで美咲が有名人になったら、私が善人になるのよね」 朱里がボソリ。 聞こえていないとでも思ったの…? いじめの主犯格は、朱里だった。
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