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私たちは仲のよい同級生のはずだった。
「美咲、めげちゃだめだよ?ああいうクソみたいな人種はやがて滅ぶんだから」
「…うん!そうだよね。朱里、ありがとう」
いじめを受けて泣いていた私を朱里はいつも慰めてくれた。
ちょうど雨も止んできた。私は晴れやかな顔で朱里の前を行く。
あの言葉が聞こえるまでは…。
「これで美咲が有名人になったら、私が善人になるのよね」
朱里がボソリ。
聞こえていないとでも思ったの…?
いじめの主犯格は、朱里だった。
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