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「嘘…だろう?」
下腹部がずきずきと痛む。
歩くたび喉の奥になにかが逆流してきた。
「飲まされたか…」
もう少しで成功すると思われた営業が、恐らく白紙になっただろう。
「あいつ…よくも」
会社で一二の営業実績を挙げていた彼の栄光を、奪ったのは私である。しかしまさか…。
お客様を待たせている。例え私のせいでなくても、私の不手際として頭を下げねばならぬ。
あと一駅。駅前すぐのカフェに、お客様は居られる。
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