七、幸せの余韻

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それから数週間して、栄子おばあさまの誕生日に婚約お披露目もすることになった。 両家の両親と家族、そして誕生日のパーティに招待された人たちで栄子おばあさまの住む老人ホームに集結した。 おばあさまの誕生日会へ行く前に市役所で婚姻届を提出してきた。 市役所の方々に『おめでとうございます』と言われて赤面しつつも、にやけながらおばあさまの所へ向かった。 ――今日、私達は入籍した。私は『高永 志野』になったんだ。 それがなんだかこしょばゆくて、歩きながらも爆発しそうになると巧の背中を叩いてしまった。 「志野さーん」
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