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(最悪だ。新品の靴をあの子に見せたいのに。いや、金髪ポニーテール、長髪ロング、君たちじゃないよ。金髪ポニテ、頼むからジャンプはやめてくれ。あ…。)
「あーあ、やっちゃった…。」
「アマオくん?」
「ハ、ハルコさん、今日もボブがお似合いで。そ、その…。」
「あーアマオくん、靴大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫…。」
「大丈夫じゃないね。靴好きだもんねーアマオくん。私よりいつも靴ばかり…。」
「え?そんなことないよ、靴よりず、ずっと、ハルコさんのことが。」
「え?なになに?」
「あ、ええと、ほんとはハルコさんに新品の靴見せたくて、急いできたらこのザマで…。」
「ふふ、アマオくんらしいね。私、泥だらけの靴も好きだよ。」
「え、ほんと?僕もハルコさんが…あ、いや、ハルコさんの靴、素敵だなあって。」
「もー、また靴かあ…。でもいつかは。」
「え?」
「ううん、こっちの話。晴れて良かったね!」
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