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「明日から臨海学校かあ」
鍛錬の合間にアミナがふとそう呟いた事から、話題は臨海学校の事になった。
「臨海学校ね、懐かしいわ」
「全校生徒で海に行くんだったかしら?」
「そーそー。めんどくせーだろ」
「そうかあ?水着女子がわんさか拝めてすげーいい行事だと思うけどな!」
「興味ねー」
「風帝……枯れてんな」
「ホッホッホ……そうは言っても風帝の部屋のベッドの下には……」
「おいやめろじいさんやめろ」
遊びで手合わせしていたあたしと全帝も、皆が鍛錬を休憩して座り込んだので中に混ざった。
「ユウ、水着買った?」
「もちろん」
「着替えてこいよ!オレらが品評してやるからよ!」
「嫌よ、下心見え見えなのよ馬鹿」
「うわあ雷帝様……」
「テメ、ルイ引いた顔してんじゃねえぞ!男は皆下心まみれだろうが!」
「んなわけあるか。頭冷やしなさいよ雷帝」
水帝、リリナさんが雷帝、オードの頭を水球で覆い、オードがもがき苦しむ。
オードが動かなくなったところで、リリナさんは水球を解除する。
「いんや、男は下心まみれだぞ。そこんとこ理解してないと婚期逃すぞ水帝」
「風帝……ひと言余計なのよ……」
リリナさんが震える声で言った。
気にしてたのかな、そろそろ結婚しててもおかしくない年齢だもんね。
「スカして見える全帝だって下心アリアリなんだよ」
「……なぜそこで俺を引き合いに出す」
「全帝はムッツリだな!」
「復活早いな雷帝」
いくら打ち解けたとはいえ、接する時間も他の帝に比べて短く、また他の帝よりランクが上である全帝を弄るのはさすがのアミナ達にも荷が重かったらしく、会話を聞いて笑っているだけだ。
「確かにムッツリそうね」
「だろ!?」
なのであたしが弄っておいた。
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