第20章 臨海学校

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まずホテルにチェックインして、それぞれ割り当てられた部屋に行く。 人数が多いから、学年ごとに別のホテルだ。リゾート地だからかホテルが乱立している為、ホテルの独占などで他の客の迷惑にはならない。 「ちょうど3人組で部屋割りされててよかったよね!」 アミナがベッドにダイブして「ふかふか~」と頬を緩めながら笑顔を向けてきた。 「…………七大貴族…は……無理矢理…5人組になったんだって……」 「まーた権力でも使ったのかしら。呆れるわね」 クラスの女子が20人。3人組が4つと4人組が2つ出来るはずだが、彼女らの活躍()のせいで3人組が5つと5人組がひとつになったということだ。 「部屋割りが関係するイベントがあるらしいけど、七大貴族と王族が5人って戦力的にいいのかな?」 「うーん……先生がきちんと考えてる、と思いたいけど……」 「「あのイト先生だし……」」 一抹の不安を覚えるが、学園行事だからといって海に来てまで戦闘する事はない…と思いたいので考えない事にする。 「え、えーっと、日程はどうだっけ?」 「今日は昼間にイベントひとつこなして、夜は自由時間。明日は自由で明後日に帰りね」 「昼間のイベントが気になるなあ……」 「…………10時から……今日いっぱい…貸し切ってるんだって……」 「海水浴場を?」 「…………うん」 「じゃあさっきまでいた人達はもういないね。今10時過ぎだし」 「貸し切りか……あんなに広いのに貸し切りって。まあ1200人で何かイベントしようと思ったら貸し切らないと出来ないか」 ほんと、イベントって何するんだろ?ビーチバレーとか?
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