第20章 臨海学校

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「……脳筋すぎるでしょ……」 「…………同意」 戦いだった。 『……というわけで、魔法アリ使い魔ナシ、妨害工作もアリです!あの島のフラッグを奪ええええ!!』 「「「オオオオオ!!!!」」」 「何この盛り上がり……」 うっすら遠くに見える小島、そこに旗が刺さっているらしい。で、どんな魔法を使ってもいいから島に一番に辿り着いて旗を持ち帰った者が勝利。 ……また戦いかよおおおおお!!何かあれば戦い戦いってほんと脳筋だなこの学園!! 『くじは引きましたか!?引きましたね!? 全72組のグループが出来ますので、3回に分けて争う事になります!それぞれの勝者、勝ち残ったグループには学園長がお願いを聞いてくれるそうだぞおおおお!!お前ら、励めよ!!!』 「「「学食無料券!」」」 「「「授業免除!!」」」 「「「テスト免除!!!」」」 『あ、テスト免除は無理ですよ』 先程までのテンションが嘘のようなケロッとした放送委員長の言葉に、熱狂していた何割かが崩れ落ちた。 「13……不吉ね」 「この中から13番の人達を4組も探すの?大変だぁ」 ちょっとズルしちゃおうかな。 覚えたての神力を練り上げて、呟く。 「【千里眼】」 同時に全員分の手元を見て、頷く。 「よし、合流しましょ」 「え?ちょっ、ユウったらー!」 「なんて作為的な組み合わせ」 集まった面々を見ながらそう言うと、一同が頷いた。 まず1年、1-Aの無個性後輩グループ。 2年、あたし達。 3年、3-Sの王子先輩グループ。 4年、4-Sのダルデレ先輩グループ。 5年、5-Sの会長、ニーナ先輩グループ。 何だこの圧倒的風紀率。
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