第20章 臨海学校

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「夕、砂で彫刻作ろうよ」 「普通城とかじゃないの…?いいけど」 あたしは強めに魔覆を掛けて、日向に出た。 「お題はドラゴンで!」 「まずは砂に水バーン」 海水を操って、ここら一帯にぶち撒ける。 そしてルテが大体の大きさに濡れた砂を積み上げて…ってでかいなオイ。 「よし!やるぞ夕!」 「はいはーい」 何だかんだノリノリで作り上げた。 鱗を1枚1枚丁寧に成形したのがこだわりです。 「腹減ったー!って、うぉ!?ドラゴン!?」 戻ってきたラインが即座に魔武器を取り出す。 「砂遊びしてたらドラゴンが出来たの。いい出来栄えでしょ?」 「リアルすぎて笑えねえよ……」 その後戻ってきたルイ、ロイ、チー、アミナも砂のドラゴンを見るなり魔武器を構えて、セラフィムに大笑いされていた。 「お前ら……くふっ……気配探りゃ分かんだろ……ふひひっ」 ふひひって笑い方何か腹立つから止めてよ。 「そ、それよりご飯食べよ!」 ロイが恥ずかしいのをごまかすように咳払いして話題を変えた。 「メシかー。海の家で買ってくるか!」 「じゃ、【ボックス】使えるあたしが買ってくるわ」 「え、ユウだけじゃ危ないよ!あたしも行く!」 「…………チーも……」 「それならおなご全員で行くぞ」 というわけで、女子組で買い出しに行く事になった。 「あれ?何かやけに混んでるね?」 アミナが海の家の前で首を傾げる。 「居座ってる客が多いみたいね、何かあるのかしら」 「…………とりあえず、注文しよ……」 「そうだな」 注文しにカウンターに向かう途中、意外な人と顔をあわせる事になった。
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