第20章 臨海学校

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焼きそばを受け取って【ボックス】に放り込み、代金を払うついでに飲み物もお買い上げ。 瓶に入った飲み物は手分けして持ち、やっとこさ海の家を出て、ライン達の元へ戻った。 砂のドラゴンがあるからすぐ分かる。今更だけどあれリアルに作りすぎたよね。怖…くはないけど道行く人がビクッとしてるわ。 「ただいも~」 「芋?」 律儀に突っ込んでくれたのはルイだけでした、まる。 「あら?バーベキューもするの?」 飲み物を配りながら、バーベキューの準備をするセラフィムとルテ、ラインに訊くと、ニカッと眩しい笑顔を向けられた。 「おうよ!海といったらバーベキューだろ!」 「でも食材ないわよ?」 「そこは抜かりないんだよこいつら」 「食材は海の幸だ!たっぷり獲ってきたぜ!」 セラフィムが【ボックス】からどさどさと海老だの貝だの魚だのを出した。 ちょ、砂つくから砂浜に落とすの止めて。 「あたし達は焼きそば買ってきたよー!」 あたしも【ボックス】から焼きそばを取り出し、積み重ねる。 「そうだ、我らは噂に聞く『なんぱ』というやつを体験したぞ。セラフィムの言っていた通り、なよっちい男共が群れて無理矢理主を連れて行こうとしたのだ」 「いや、引っ張られたのは確かにあたしだけど全員連れて行かれそうな感じだったからね?危機感持って?」 いつもならあたしの害になりそうな奴は真っ先に潰してくれるオリジンが何も言わないと思ったら……セラフィムに何か吹き込まれてたとは。 「まじかよ!?大丈夫だったのか!?」 「姉さんを引っ張ったの!?そいつらどこ!?殺さなきゃ!」 「大丈夫だったからここにいるんだろうしナンパしたくらいで殺されちゃそいつらも浮かばれないからな?落ち着こうな」
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