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ふと、駄弁っている団体…リーガルがいるのでEクラスだろうが、そいつらが話しているのが聴こえた。
「ヒュウ♪《魔導》やるじゃん。つかあいつ彼氏いたんだな~」
「ユウさんは永遠の俺らのアイドルだと思ってたのに……くっそ……相手イケメンじゃねえか」
アヤセと使い魔の男は、今の所ぶっちぎりでトップに輝いている。
Eクラスの会話に混ざらず、じっとアヤセを目で追うリーガルが印象的だった。
「……ライバルだらけだな」
溜息混じりに言うと。
「今更気付いたのぉ?」
ニーナ先輩にニシシ、と笑われた。
* * *
「何がカップル杯よ、この世界って脳筋思考なの?まああたしとしては助かるけど」
パートナー(大体女性)を姫抱きして障害物競走とか、目隠しして気配だけでパートナーを当てたりとか、そんな感じの事をしていたら、5組にまで減っていた。
もちろんあたし達は残っている。得意分野ですんでね。
「次で最後だったっけ?5組から1組に振り落とすって事はそれなりの難易度なんだろうけどね」
「そうね」
『さあ、長かったカップル杯もこれで最後となります。最後は…題して愛の以心伝心!カップルさんにはこの仕切りがある場所にそれぞれ立っていただき、このホワイトボードに質問の答えを記入していただきます!では1組目の……』
特設ステージの上に、人1人隠せるくらいの壁が縦に置かれている。
「念話か千里眼で余裕ね」
「並みの念話妨害は効かないからなあ。念話でいこっか」
「了解」
あっさり不正の約束を取り付け、あたし達は自分達の順番を待った。
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