第21章 臨海学校、後半の部

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あたし達の番になった。 今の所、全問正解しているカップルは存在しない。まあ、歴代経験人数とか浮気の有無とか、そういうエグい問題もありましたしね。因みに相方が嘘をつくとすぐバレる鬼畜仕様である。 お題は、司会者がお題内容の書かれた紙の入った箱に手を突っ込んでランダムに手に取る方式だ。 『続きましては…おお!《魔導》さんですよ皆さん!皆さん憧れの《魔導》さんのあんな事やこんな事が…!?』 この司会者盛り上げるの上手いな。うちの放送委員長並みだ。 『では早速お題行きましょう!第1問!お互いの得意属性を答えよ!』 これは聞くまでもなく分かる。要はルテが最も使っている属性って事でしょ? 『……はい!お2人共書き上げたようですではボードを見えるように…って《魔導》さんの書いた方の答えがとんでもないのですが!これ当たってたらビックリですよ!? まずは彼氏さんから正解をどうぞ!』 「創造」 『嘘発見器は…鳴らない!?なんと彼氏さん、基本的には我がアルテナ王国の王族しか持ち得ない創造属性の使い手だったああああ!』 説明口調乙。 『驚きも冷めやらぬ状態ですが、《魔導》さんの答えもお聞きしましょう!』 ざわついている見物人達と違って、驚いているとは言っても司会者はさほどの驚きでないように見える。 プロだ。 「氷」 『はいこちらも大正解!《魔導》さんの得意属性はファンなら当然知っている情報になりますね!』 ……ファン? 不穏な言葉が聴こえたけど、聞き間違いじゃないよね?
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