第21章 臨海学校、後半の部

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『第2問!経験人数を答えよ!これは気になりますねぇ~?』 あたしはルテに答えを聞いてマジックペンでボードにキュキュッと書き込む。 ルテさん最低だなコレ。 『書き終わりましたね!?ではボードを…またまた《魔導》さんが書いた答えがとんでもない!?答えが気になると思いますので、早速行ってもらいましょう!」 「星の数」 「0人」 『嘘発見器…鳴ーらーなーいー!星の数という事は自分でも覚えていないという事でしょうか!最低ですね!そして対照的に真面目らしい《魔導》さん!好感が持てます!』 え?真面目?17歳で経験人数0人って…普通の域だよね?ね?? 『《魔導》さん!彼氏さんの答えを見事当てましたが、何かひと言どうぞ!』 マイクを渡されたので、ニッコリ笑顔でひと言。 『最低だと思います』 『彼女から最低の言葉を貰ってしまいましたが!彼氏さん、どうでしょう!』 彼氏さん呼びされているからか、ルテが悪ノリした。 『今は夕一筋なので』 きゃあ、と黄色い声が上がる。 まじか。星の数ほど女をポイ捨てしてきた最低野郎だぞ?顔が良ければ何でもいいんだろうか。 『ハイ惚気頂きました~!お前らラブラブか!妬ましいぞ~! そしてここまで間違える事なくクリアしていますが、最終問題もクリア出来るのか! 第3問!兄弟姉妹の得意属性を答えよ、いない場合はなしと書く事!これは家族ぐるみのお付き合いをしているかが分かりますね!』 ルテに聞いたら兄弟姉妹はいない、との事だったのでなし、と。 あたしには兄がいるが、地球の人間なので魔力なんか持っているはずもない。どうするんだろうかと思っていたら、ルテから軽い調子でこう言われた。 『あ、夕のお兄さんは水が得意属性だからね』 ……何で知ってるの?
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