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『第2問!経験人数を答えよ!これは気になりますねぇ~?』
あたしはルテに答えを聞いてマジックペンでボードにキュキュッと書き込む。
ルテさん最低だなコレ。
『書き終わりましたね!?ではボードを…またまた《魔導》さんが書いた答えがとんでもない!?答えが気になると思いますので、早速行ってもらいましょう!」
「星の数」
「0人」
『嘘発見器…鳴ーらーなーいー!星の数という事は自分でも覚えていないという事でしょうか!最低ですね!そして対照的に真面目らしい《魔導》さん!好感が持てます!』
え?真面目?17歳で経験人数0人って…普通の域だよね?ね??
『《魔導》さん!彼氏さんの答えを見事当てましたが、何かひと言どうぞ!』
マイクを渡されたので、ニッコリ笑顔でひと言。
『最低だと思います』
『彼女から最低の言葉を貰ってしまいましたが!彼氏さん、どうでしょう!』
彼氏さん呼びされているからか、ルテが悪ノリした。
『今は夕一筋なので』
きゃあ、と黄色い声が上がる。
まじか。星の数ほど女をポイ捨てしてきた最低野郎だぞ?顔が良ければ何でもいいんだろうか。
『ハイ惚気頂きました~!お前らラブラブか!妬ましいぞ~!
そしてここまで間違える事なくクリアしていますが、最終問題もクリア出来るのか!
第3問!兄弟姉妹の得意属性を答えよ、いない場合はなしと書く事!これは家族ぐるみのお付き合いをしているかが分かりますね!』
ルテに聞いたら兄弟姉妹はいない、との事だったのでなし、と。
あたしには兄がいるが、地球の人間なので魔力なんか持っているはずもない。どうするんだろうかと思っていたら、ルテから軽い調子でこう言われた。
『あ、夕のお兄さんは水が得意属性だからね』
……何で知ってるの?
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