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……デイヴィは拾われない最強主人公だったか……。転じて今では復讐系主人公って感じだけど。
確かに破壊属性は創造属性と同じで普通の人間は持ち得ない、特別な力だ。大貴族の当主が利用価値を見出すのは充分あり得る。
「事情は分かった。それで、あなたはあたしにそれを教えてどうしようというの?」
「さあな……誰かに言いたかっただけかもしれない」
デイヴィは苦い笑みを浮かべた。
「さて、聞いてくれてありがとう、《魔導》。お陰で少し整理がついたようだ。随分長く話し込んでしまったな」
「ユウでいいわよ。こちらこそ貴重な話を聞かせてくれてありがとう」
「ああ、分かったユウ。良い夢を」
「おやすみなさい」
あたし達はどちらからともなく立ち上がって、部屋に向かって歩き出した。
「家族、か……」
朝日、元気かな。
もちろんお父さんとお母さんも。
郷愁を忘れるようにアミナ達と明け方まで騒いで、寝不足でフラフラするアミナとチーを支えながらあたし達は帰路に着いた。
色々あったけど、楽しかった。
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