第21章 臨海学校、後半の部

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……デイヴィは拾われない最強主人公だったか……。転じて今では復讐系主人公って感じだけど。 確かに破壊属性は創造属性と同じで普通の人間は持ち得ない、特別な力だ。大貴族の当主が利用価値を見出すのは充分あり得る。 「事情は分かった。それで、あなたはあたしにそれを教えてどうしようというの?」 「さあな……誰かに言いたかっただけかもしれない」 デイヴィは苦い笑みを浮かべた。 「さて、聞いてくれてありがとう、《魔導》。お陰で少し整理がついたようだ。随分長く話し込んでしまったな」 「ユウでいいわよ。こちらこそ貴重な話を聞かせてくれてありがとう」 「ああ、分かったユウ。良い夢を」 「おやすみなさい」 あたし達はどちらからともなく立ち上がって、部屋に向かって歩き出した。 「家族、か……」 朝日、元気かな。 もちろんお父さんとお母さんも。 郷愁を忘れるようにアミナ達と明け方まで騒いで、寝不足でフラフラするアミナとチーを支えながらあたし達は帰路に着いた。 色々あったけど、楽しかった。
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