第5章 学園編入と魔武器と使い魔

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「え?学園……ですか?」 ラドシュさんに呼び出されたロイとあたしは、突然の「学園に通え」発言にただただ驚くばかりだ。 「何でいきなり?」 「そりゃアンタ達は学園に通う必要もないくらい強くなったし知識も持ってるが、友達なんかはいないだろう?」 ロイの問いにラドシュさんは当然のように答えた。 「友達作りの為に高い学費払って貴族の巣窟に通えと?」 「……ユウ、アンタの中での学園のイメージはどうなってんだい」 あんまりよくはないよね。この(絶望の森)で遭遇した貴族の坊ちゃん嬢ちゃんのイメージが悪すぎて。 「それにねぇ、SSランク以上は学歴もちゃんとしてないと駄目だからね。アタシも学園に通ったしね。ユウは特例でSSランクになったが、やっぱり無駄な軋轢を生まない為には学園に通っておくのが1番さね」 「僕は?」 「SSランクになりたいんだろう?なら一緒だ」 簡単に言えば、本当にSSランクだと認めてもらう事が出来ないということか。 まあね、学歴は大事だよね。 「分かったわ、通います。でも手続きとかどこの学園がいいかとか分かりませんよ?」 「手続きはこっちでしておくさ。学園だがね、この王都にある国内最大規模の学園、イノリア学園がいいだろう」 王都に学園なんてあったっけ?まあいいや、行ってみれば分かるし。 *   *   * はあ、夕……どこにいるのかな?会いたいなあ……。 「ちょっと!聞いてますのショウヤさん!?」 「ああ、ごめんごめん。ちょっとボーッとしちゃってたよ」 いつも一緒にいるようになったメンバーのうちの1人、七大貴族のアクア家のお嬢様のシャルロットに笑いかけると、シャルは顔を赤く染めて「気を付けてくださいまし!」と言っている。 風邪かなあ?顔が赤いし……心配だなあ。 ……心配といえば、夕は大丈夫かな?この世界は色々物騒だし……やっぱり探しに……。
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