第27章 領民との交流と第1王子

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アリアの後に、噂のアリョール殿下が入室してくる。 長めの金の巻き毛に青い瞳の、吟遊詩人のような雰囲気の優男……って。 「リョウ?」 「え?あ、ユウ」 アリョール殿下は飲み友達のリョウでした。 「何だ、アリョールは《魔神》と知り合いか?渾名で呼び合う仲とは」 「え?《魔神》?ユウが?ユウって《魔導》じゃなかったっけ?」 「お兄様、ユウさんは《魔導》でもあり《魔神》でもあるんですよ」 「っはー……世間って狭いねえ」 いや、本当に。 「本当は最強と目されている君達の誰かと戦いたかったんだけど、イルトは昔からの友人だし、ユウはユウだし、残りの君にお願いしようかな」 ユウはユウだしってどういう理屈よ。 そして突然指名された翔也は目を白黒させながらリョウに引きずられていった。 「自分のペースで事を進めるのがアリョールの悪癖だな。 ……ところで《魔神》よ、アリョールと仲がよいならば是非とも嫁いでは……」 「「ご遠慮させてください」」 なぜかハモった。 おい全帝、なんであんたが断る。あんたはあたしのお父さんか。 「あたしに王族の妻は務まりません」 「そうか……残念だ。 しかし全帝よ、なぜそなたが断る?」 断られるのは織り込み済みだったのかちっとも残念そうじゃない陛下がニヤリと笑って全帝に矛先を向ける。 「……アヤセは吸血鬼ですし」 「あら、私は精霊よ?」 「……仕事仲間としては最良ですが、王族の伴侶としては相応しいと思えないので」 「失礼ですね!?そうだとは思いますけど!」 何か難癖つけてません?ねえ?? 失礼な事を言われて憤慨するあたしを、団結してニヤニヤと見る王族はやっぱり家族なんだなーと思いました、まる。
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