第1章 始まりと突然の襲撃

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裏山の祠、いや扉か… 一体何なんだ? そう言えば…管理を任せてた癖に、『祠には絶対に触れるな、半径500m以内には近づくな』…とかよく言ってたな… まあ…今となってはその命令など守ってる場合ではないな。 というか、命令されたし…行けって。 しかし、祠の場所は分かるが、言ったところで抜け道の類は見当たらない筈… 何故父上は祠へ向かうよう命令したんだ? 結界が突破された時点でこの裏山も後に侵入される事は明白だ。 それに、あの結界は魔法に関しては世界top classの母上が張ったもの。 …それを破るほどの刺客とは。 一体何者だ? まあ、只者では無いだろうな…うん。 僕でさえ、傷1つ付くか付かないかぐらいだ。 そんな奴が目の前に現れたら…… はあ…今はウダウダと考えてられなさそうだ。 兎に角、今は慶兄と向日葵を案内する事だけを考えよう。 様々な考えがグルグルと頭を巡る中、僕は慶兄達の前を先導して走る。 足音を消し、素早く地をかける。 湿った空気が木漏れ日さえも、重くする。 ポニーテールに結われた長い金髪。 揺れ動くたびに光り輝き、数束のオレンジ色の髪はその髪をより印象付ける。 それは見たものを惹きつけてやまない魅惑の(テール)
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