7(裏)

3/16
818人が本棚に入れています
本棚に追加
/248ページ
そして同時に大学受験も現実的なものになってきた。 俺は第一志望の大学も合格圏内の判定が出ているが、もちろん油断はできない。 苦手科目、俺は世界史かな…暗記科目は眠くなるんだよな。まぁ、その苦手科目も攻略しつつ、得意科目も伸ばしていかないとな。 嬉しいことに、梛月が俺と同じ大学を目指すと言ってくれたから、受験勉強も一緒に頑張れる。 二人とも合格すれば学部は違うけど、同じ大学のキャンパスに梛月と通える。そんな大学生活を夢見て勉強に励む。 まぁ、相変わらず藤田、森田、立花も一緒に勉強することが多いが。こいつらとは実行委員会でも顔を合わせるから、殆どいつも一緒にいるような感じだな。 そんな中、藤田、森田はともかく、立花は梛月と俺を見て、時々ニヤリと意味深な笑顔を見せる。その笑顔は俺と目が合った時にだけ向けられるから、多分、梛月は気づいていないと思うけど。ああ、なんか立花に弱みを握られたような気がする。立花、お願いだから梛月を苛めるようなことだけはしないでくれよ?もし、そんなことになったら俺は立花を敵に回してでも梛月を守るからな。 そういえば……立花はこっそりと、一体何を楽しんでいるんだろう…。
/248ページ

最初のコメントを投稿しよう!