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高校2年の夏、わたしたちはキラキラしていた。
夏輝と出会ったのは、学校の図書室。
明るくて、可愛い、学校でも一際目を引く彼女は、わたしとは正反対で眩しかった。
ある日、わたしはいつものように図書室で写真を見ていた。図書室にある写真集が好きだった。
写真に没頭していると、もう一人。
後ろからその写真を一緒に覗き込んでいた。
それが夏輝だった。
不思議とわたしたちはすぐに仲良くなった。
「こないだのオーディション、最終選考まで残ったの!!」
「うそっ!本当に!!」
「由美のお陰だよ!!あの写真!」
「どうしよう、すごく嬉しい!」
夏輝に頼まれて、オーディション用の写真を撮った。今思えば、わたしがこの職業を目指したきっかけだった。
あの写真、あの瞬間は、今でも輝いている。
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