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「ううん、気のせいだったか……」
その次の日の月曜日、いつものように私の部屋でくつろぐたぁ君の匂いをいつもよりも入念に嗅いだ。
「何がぁ?」
私の頭をナデナデしていたたぁくんが聞き返す。柔らかい笑顔、ぷっくりした唇は今日も可愛い。
「私ったら昨日、とんでもない勘違いしちゃって。リビングのソファからたぁくんの匂いがしたもんだから……、まさか、たぁくん……お母さんと二人きりで会ってたんじゃないかなって不安になっちゃったんだ」
「そんな訳無いだろ?あーちゃんは考え過ぎだよ」
「そうだよね。ははっ……変なの」
「あーちゃん……大好きだよ」
「私も……」
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