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「あーちゃん……本当にどうしたの?目が真っ赤。それに、最近少し痩せたんじゃないかな」
「……たぁくんにもっと、好きになって貰いたいから。ダイエットしてるの」
「そのままのあーちゃんで十分なのに」
月曜曜日、たぁくんはいつもの時間に私を学校まで迎えに来てくれた。
車内に充満するペンキと、タバコと、コロンの匂い。
ああ、いい匂い。
頭が……クラクラする。
交差点にさしかかった時、とある一件のお店屋さんが改装工事をしているのに気がついた。
ピンク色の看板が、若いお兄さんの武骨な手により、キレイな空色の青に塗り替えられてゆくのを見て……私は興奮した。
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