ペンキとタバコとコロンの香り

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「あ……あーちゃん、またよそ見して。本当にあーちゃんは現場仕事の男に目がないんだから。 俺にいきなり声を掛けて来たあーちゃんも、今みたいな顔してたよ?」 「もおっ……、私がたぁくん以外の人を好きになる訳ないでしょう?私が好きなのはキレイな色。 魔法みたいに塗り替えられていくのを見るのが、たまらないの」 「変わってるよ、あーちゃんは。はい、ついたよ?コンビニ。たまには、平日も休んだら?バイト」 「……そうしようかな……。最近ちょっと、疲れちゃってたし……今日はお休みしようかな。 そうだ、たぁくん。このまま家に来ない?お母さんにも紹介したいと思ってたの。たぁくんが私の……大好きな人だって」
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