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「ただいまー」
玄関から家の中に向かって声を掛けると、エプロンのはしっこで手を拭くお母さんが、居間の方からやって来た。
「お帰りなさい。拓也くんも……いらっしゃい。ごめんね?いつもあずみの面倒見て貰っちゃって」
「いいえ。僕があーちゃんに会いたいだけなんです」
「そう?良かった」
お母さんが耳に髪をかけながら、たぁくんに向かってニッコリスマイル。
「ああ、たぁくん今……お母さんの事キレイだなって思ったでしょ?」
「それはいつも思ってるよ」
「もぉ、たぁくんったらぁ……!」
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