2974人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
気になるのは、あの常習犯のこと。
あの人はちゃんと帰れたかしら。
父の部下たちには見つからなかったかしら。
あの後、あの家には来なかったかしら。
私がいなくなって
逃げたと思われたかしら。
考えても仕方がないことを考えてしまう。
私を探してくれたようだけど
なら、どうして私のことを訊いてこない。
それはカラダが目当てだったから?
気が滅入っている時には
負のループにハマって落ちて行くもので。
考えないようにはしたいのに
勝手に頭の中にあの男が出てくるから、仕方がない。
あの男からは
私の名前は一切出てこなかった。
と言うことは、私の本名は知らないのだろうか?
知ったから探した。とか?
やめようやめようと思うのに。
そんな事ばかり考えて過ごしていた。
最初のコメントを投稿しよう!