来栖妃那編 《どこ隠した?》

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_________________ _______________ ____________ 気持ちよく寝入っている時に鳴る インターホンのチャイム。しかも連打。 気が付いてはいても無視して寝ていると 「社長!そろそろ起きてください!」 勝手にスペアキーでも使ったのか入ってきやがった。 「・・・・・・・・・・」 片目だけ開けて 入ってきた男を睨んだって 「午前中だけで会議が3つ入ってます! さあ起きて!お支度をっ!!」 気が付いていても完全無視だ。 挙句に、寝ている俺を無造作に起こし 「ほらほら!さっさと歩いてください!」 社長の俺に向かって怯むこともなく 背をグイグイと押してくる。 「・・・・・・わかったよ」 はぁ~。と息を吐きながら風呂場に向かいかけ 「・・・・・・・・・・・・・?」 何かを忘れている気がして振り返った。 「どうされました?」 立ち止まったままの俺に訊いてくるが 「・・・・・・・・・・・・・」 無言のまま、部屋の中を見回していた。
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