2973人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「・・・・・・ふぅ。わかった」
がっくりと項垂れて腰を下ろしたけど
イスが飛んでった場所に腰を下ろしたって
ドサっ!とケツを床に打ち付けただけだった。
「大丈夫ですか社長!」
慌てて中田がデスクを回り込んできた。
「立てますか?」
床にべったりと座り込んでる
俺の腕を持ち上げるが
「もういいよ・・・・」
力が抜けきった俺は、立つ気力もねえ。
「時間まで放っといてくれ」
ひとりになりたかった。
年末から今まで、ずっと一人でいたけど。
今は、改めて独りっきりになりたかった。
「・・・・・社長」
ポツンとつぶやいた中田は
つかんでいた俺の腕を放した。
だらっと力が抜けた俺の腕は
そのまま投げ出した俺の足の上に落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!