来栖妃那編 《どこ行った?》

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「・・・・・・ふぅ。わかった」 がっくりと項垂れて腰を下ろしたけど イスが飛んでった場所に腰を下ろしたって ドサっ!とケツを床に打ち付けただけだった。 「大丈夫ですか社長!」 慌てて中田がデスクを回り込んできた。 「立てますか?」 床にべったりと座り込んでる 俺の腕を持ち上げるが 「もういいよ・・・・」 力が抜けきった俺は、立つ気力もねえ。 「時間まで放っといてくれ」 ひとりになりたかった。 年末から今まで、ずっと一人でいたけど。 今は、改めて独りっきりになりたかった。 「・・・・・社長」 ポツンとつぶやいた中田は つかんでいた俺の腕を放した。 だらっと力が抜けた俺の腕は そのまま投げ出した俺の足の上に落ちた。
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