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駐車場に着いた私たちのもとに
「史実ー!尚人クーン!」
向こうの方から叔母が手を振っている。
「叔母ちゃーん。おはよー」
「おはようございます貴実花さん」
カタールから帰国後
すぐに行こうと思ってたお墓参り。
実際は尚人の仕事が入ったり
神倉会長と夕ご飯をご一緒したりと
突発的なことが重なってしまい
実際に来られたのは
12月23日、天皇誕生日の祝日だった。
会社が休みの叔母にも
一緒に行こうと誘って
「さて。姉さんたちに
2人の結婚の報告しちゃいましょ」
3人で両親のお墓を参ることにした。
「籍は?もう入れたの?」
花束を抱える叔母ちゃん。
「ううん。まだなの。
出すばかりにはしてあるんだけど
なかなか行く時間が取れなくて」
「行こうとすると仕事が入ったり
ほかに用事ができたりで
神様に邪魔されてるとしか思えない」
はは、って乾いた笑いの尚人。
神様に恨み節を呟いていた。
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