石塚史実編 《異変》

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その場で叔母に連絡を入れると 本人は東京にはいなかったけど 「明日、空港まで配達に行かせるわ」 と、快く快諾していた叔母。 神倉家はお得意さんらしい。 そこでまた私たちは喜ばれちゃった。 もうね、拝まんばかりに。 里菜さんのママさんって 怒ると会長さんは怖いのかしら? 持ってきた花束を花瓶に挿して 軽くお掃除を済ませたあと 「さ、お参りしましょう」 3人横並びにしゃがんで 心の中で話しかけた。 もう尚人のことは、両親に紹介しなくても 私の居ぬ間に自分であいさつしたらしいし。 尚人も目をつぶって 両親に話しかけてくれていた。 先に会話が終わった私は 両親に話しかける尚人を見ていた。 叔母も終わった後も まだお話は続くくらい、長く。
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