石塚史実編 《異変》

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祝日だったけど 役所にやっと届けを出して 「やぁーっと夫婦になれた」 「ぶふっ・・・」 警備員さんに受け取ってもらって 役所から出てすぐに 尚人がホッとして本音をポロリ。 見届けるために 付いてきてくれた叔母が吹き出していた。 「まあね、尚人クンからしたら 3年越しですものね」 項垂れながらも恥ずかしそうな尚人に 叔母が励ましの声をかけると 「そうですよ。まさか 史実が中東に飛ばされるとは思わないし。 帰ってくれば来たて仕事が忙しいし」 今日の尚人は、叔母がいても構わず。 それだけ仲が良い証拠なのだろう。 私がいなくなってからの方が よく連絡を取り合っていたようだし。 私も唯一の身内の叔母と尚人が 本当の身内のように仲良い姿は 見ていてホッとする。 安心していられた。
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