石塚史実編 《逆恨み》

21/21
2973人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
また裏切られるのなら 尚人との未来は考えられない。 そう決意して 彼とは別れたつもりでいた。 彼の方が見放さないでくれたから 誤解が解けた今 こうやってお嫁にも行けた。 「史実・・・・・。ただいま・・・・・」 微睡んでいた私の耳に 寝惚けた尚人の寝言が聞こえて来た。 「おかえり・・・・・尚人」 裸体のままの尚人に抱き着きながら 自分の居場所を見つけられた歓び そして彼と、 この先も一緒にいられる幸せをかみしめた。 END
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!