島田恭子編 《真実の顔》

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_______________ ____________ __________ 週明け月曜日。 毎週月曜だけは朝礼がある。 「___ と言うことで 今週も頑張りましょう。解散」 野添課長の仕切りで始まった朝礼。 それぞれの進捗状況を報告し合い 連絡事項の報告も終わり 各自、仕事に戻って行った。 いつもだったら すぐに外に出る鬼藤さんなのに 「柴田。ちょっとミーティングするぞ」 「・・・・・・・・」 初めてそんな言葉をかけられた。 「なに固まってんだよ」 「あ、いえ。何でも・・・」 ミーティングとは言いながらも きっと土曜日に会った時のことだろう。 私、思いっきり無視して逃げたし。 「部長!ミーティングルームを 使わせてもらいます!」 言いながら部署から出ちゃえば 部長の返事は求めていないようなものだ。 「ちょっと・・・・。 行ってきます」 部長と2人で苦笑いしちゃった。
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