島田恭子編 《真実の顔》

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飯粒1つも残さず 「ごっそーさんでった!」 またしても合掌! 「あはは。お粗末様」 先に食べ終わったオニが笑ってる。 「お粗末って・・・・ 1000円以上もするのに?」 「そこ、重要なんだな」 「当たり前です。 お昼のランチ代なんて300円で十分です!」 「300円?何も買えないぞ」 「買わなくてもいいんですよ。 自分で作ってくれば」 なんでランチに1000円以上も出さなきゃならない。 うちでお昼を用意しなくちゃなのは 私だけだ。 ダイの学校も ありがたいことに給食付きだし。 「今日の弁当も300円なのか?」 不思議そうに 空っぽのお弁当箱を見ている。 「そうですよ。ほとんどがリメイクだし。 唯一の加工品ははんぺんだけですね」 このはんぺん。 買い出しの時に、サチが指を突っ込んでた。 サチの指の形がくっきりついたために お買い上げ。 中にツナマヨを入れて醤油でソテーした。
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