島田恭子編 《真実の顔》

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結局は起こす手間もなく そのまま午後の仕事に行ってくれた。 私と一緒に部署に戻っても 「では行ってきます」 すぐに外に出て行っちゃったし。 「どれどれ?」 さっき午後イチでって言われた オニから受け取ったUSBをパソコンに挿し込み データーが出てくる間に 受信されたメールを読みまくった。 オニに回って来るメールも 私が管理している。 こういう仕事はオニが嫌うから。 面倒なんだろうね。 仕事のメールのほかに たまに個人的なお誘いのメールも入って来る。 それを、オニのふりをして 断りのメールを送るのも私の役目だって。 読むぐらいしてあげればいいのに。 女に関しては余裕があるのか それとも、すでに彼女持ちなのか。 同じ会社の女子社員との係わりは 控えているようだ。 無駄に顔がいいと面倒くさいんだね。
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