島田恭子編 《真実の顔》

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どれだけ自分の世界に入り込んでたんだか・・・ 気が付いたら、 私の後ろにオニが立ってた。 「なんだ?これ」 パソコンの画面を見つめる 私の真横にオニの顔が並んだ。 「__ うわぁー!」 こんな間近にオニが来れば 悲鳴だって上げるに決まってる。 「うるせえな!」 「どうした島田!」 なになに?と 部署と言わずフロア中からの視線集中。 「すみません。バカが寝惚けただけで」 勝手に私は居眠りしていたって言いふらされた。 ってか 「あれ?今なん時ですか?」 気が付けば窓の外が暗い。 壁にかかってる時計に目をやると 「げっ!もうすぐ終業時間じゃないですか!」 慌てて表示されている画面を消そうとすると 「ちょっと待った!消すな」 キーボードを叩こうとしていた私の手 「払い落とすことないじゃないですか!」 ベシン!と(はた)かれた。
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