島田恭子編 《真実の顔》

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自分のことに集中しちゃって 午後イチだって言われてた仕事 なーんにもやってない。 「いいんですよこれは」 勝手に私のキーボードを操作している オニの手を払いのけて仕事をしようとする私に 「待てって。じゃあ俺のパソコンでやれ」 パソコンごと持ってかれた。 「こっちの端末、古いんっすよね・・」 ブツブツと。 私が声に出して何かをやる姿 すでに見慣れているのか 気にもされていない。 さっきまで私が勝手に調べていたものを じっくりと読みふけっているようだ。 気にはなるが 早く仕事を終わらせてしまわないと。 って・・・・ 「なんなんすか・・・・」 知らない間に、 いつもの逆井吉見コンビが・・・・ 「勝手に置いて行くなよな・・・・」 デスクの端っこの方に 自分らの仕事を押し付けてあった。 私が集中しちゃったから 黙って置いて行ったんだ。
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