島田恭子編 《真実の顔》

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デスクの上からそれらをつかんで カツカツと慣れないヒールで歩きながら 「これ、今日は代ることができません。 ご自分たちでやってください」 彼女たちのデスクの上に置いて回った。 「ちょっ!」 「ふざけんな、こんなギリギリに」 2人からは不満の叫びをかけられたが そんな大きな声で叫んだら 「逆井吉見。また島田に押し付けてんのか?」 前の席にいる部長にも聞こえるに決まってる。 「い、いえ・・・」 「押し付けてなんて・・・・」 顔を引きつらせて笑顔を見せている2人。 それを見やってから自席に戻り まだ、じっと何かを考えているオニも気になるが 「とっとと終わらせないと!」 残業にだけはしたくない。 サチのお迎えが遅れちゃうから。 「アチャチャチャチャチャチャぁー! マッハの指使い見参!
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