島田恭子編 《真実の顔》

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駅前のバスターミナルに向かうのもダッシュ。 すでに退勤時間は過ぎちゃってる。 いつもよりも30分も出遅れた。 更衣室で制服から私服に着替える時 足元もチェンジしていた。 着ている服がヒールなんて似合わないし だいいち、ヒールは社内限定にしている。 普段の出勤はスニーカーで十分だ。 私服だってオシャレなものじゃなく 値段重視のお安いもの。 まだまだダイにも、サチにもお金がかかる。 私に回すお金は極力抑えたい。 走りやすくなった足元で 人の往来が多い駅前もスイスイと駆け抜け バスが時間調整して停車しているのを見つけ --- やりぃ。ついてるぞ。 あのバスに乗れば サチのお迎えの時間に間に合いそうだ。
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