島田恭子編 《サンタ重複》

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そんなこんなの自己紹介も終われば 教室内では 「サンタが2人になったぁ」 変に子供たちに喜ばれた。 偽物サンタでも何でもいいのか。 サチも一緒になって会に参加して楽しんでる。 「社長。こちらでしたか」 慌てた様子で 千葉さんがこっそりと教室に入ってきた。 「あれ?確か・・・・鬼藤さんですよね」 オニの顔と姿を見ながら問いかける千葉さんに 「はい、鬼藤です。 千葉さん、でしたよね」 またしても名刺交換が始まった。 お互い名前は知っていたようだけど 面と向かってのご対面はお初なんだって。 まあね。 私らみたいな下々の社員が 社長や社長秘書と会う事なんてないし。 名前を覚えてもらってただけでもすごいよ。 オニがすごいんじゃないよ。 オニの名前を憶えてた千葉さんの方がすごいんだ。
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