島田恭子編 《サンタ重複》

33/38

2974人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「・・・・・・何ですか、今日は」 まっすぐ室内に入ってきたドクター。 私たちを見回してからのひと言。 「仮装行列ですか?」 次に出てきた言葉に 「兄貴がこの格好しろって言ったんだろ!」 弟が噛みついた。 「お前はいいとして、 社長までサンタの格好とは」 じい様を笑って見ているドクターに 「孫が遊びに来たからな。 楽しませてやろうと思ってな」 嬉しそうに答えていた。 「あれ?キミが社長のお孫さん?」 って私を見るドクターに 「まあ・・・・。そんなようなもので」 認める方がいいのか、認めないほうがいいのか。 支離滅裂になりながらの返事に 「おやおや。そちらのお嬢さんは もうおねむのようだね」 いつの間にか、こっくりこっくりしている サチに気が付いて教えてくれた。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2974人が本棚に入れています
本棚に追加