島田恭子編 《サンタ重複》

38/38
2974人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「俺ももう帰れるから。 見つからないほうがいいんだろ?」 話しを聞いていたのか。 訳アリなのが知られたようだ。 「俺の車、あっちだから。 見つからないで帰れるし、こっちおいで」 寝ちゃいそうなサチを抱き上げ 先に歩いて行くイケメンドクターに 「よろしいんですか?先生」 慌てて千葉さんが追いかけた。 ダイと2人、顔を見合わせ 「まあいいか」 「んだね。行くか」 送ってもらう私たち、置いてかれてる。 仕方なしにそのあとを追いかけた。 「ちょっとここで待ってて。 荷物持ってくるから」 寝に入ったサチを千葉さんに渡して 白衣を翻して階段を駆けて行くイケメンドクター。 「今日のところは甘えてしまいましょうか」 サチを抱きなおしながら言う千葉さんに 「私たちはなんでもOKです。 家に帰れるのなら」 「んだ」
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!