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私とサチが後部座席で
ダイが助手席に座らせてもらった車は
「すっげー!速ーい!」
ダイが感激するほど快適に走行中。
さすがイケメンドクター。
車もなんだか知らないが高級そう。
見た瞬間
「俺、前!」
ダイが助手席を熱望した。
寝ちゃったサチの頭を私の膝の上に乗せ
ゆったりと寝かせて移動できた。
「先生、じい様は悪いんですか?」
運転中に話しかけてみた。
車から下りちゃったら
もう会うこともなさそうだったし。
「そうだね。
本当は守秘義務で教えられないけど
キミはお身内みたいだし」
「身内って言うか娘だよ。姉貴は」
「娘?お孫さんじゃないの?」
「はは、孫に見えますが娘です。
妾の子なんで」
「ぶはっ!
だから姉ちゃんはぶっちゃけすぎ!」
ダイが豪快に吹き出した。
お高い車の中にツバを吐くんじゃないよ。
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