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アパートを通り越して走る車内は
どっちも言葉が出ずに無言が続いた。
先に口を開いたのは
「まず最初に、悪かったな」
突如、オニが謝った。
「えっ?なにがですか?」
いきなり謝られれば、こっちは軽くパニくる。
「逆井と吉見のこと。
俺のせいで嫌がらせ受けてたんだろ?」
「あぁ…。そっちか」
謝罪の意味は分かった。けど
「鬼藤さんが謝ることじゃないですよ。
単なる逆井さんの逆恨みでしょ」
「逆恨みする原因を作ったのは俺だ。
仕事中もモーション掛けられてきて
正直仕事にもならなかったのも事実だけど
うざかったから遠ざけたかったのが本心」
まっすぐ前を向きながら教えてくれた。
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