島田恭子編 《どんな関係?》

28/28
2974人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
最後に触れていた頬を持ち上げ 恭子の顔をあげさせると 触れるぐらいのキスをして 会議室を先に飛び出した。 このまま放っておけなかったが 電話も放置することができない。 心の中で葛藤するも仕事を選んだ。 飛び出た部屋の方で 床に座り込む恭子を視界に収めたが 何もしてやれなかった。 --- 最低だな。 俺のやりたい放題だ。 メガネで顔を隠すのは あいつなりの理由があってのことだった。 単に童顔を揶揄われるのが嫌だから 顔を隠していたわけじゃなかったんだ。 それなのに・・・・ 「もしもしお待たせしました。鬼藤です」 俺だけ戻ってきた姿を またしても部署中で視線を向けられたが 構わず仕事を再開した。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!