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最後に触れていた頬を持ち上げ
恭子の顔をあげさせると
触れるぐらいのキスをして
会議室を先に飛び出した。
このまま放っておけなかったが
電話も放置することができない。
心の中で葛藤するも仕事を選んだ。
飛び出た部屋の方で
床に座り込む恭子を視界に収めたが
何もしてやれなかった。
--- 最低だな。
俺のやりたい放題だ。
メガネで顔を隠すのは
あいつなりの理由があってのことだった。
単に童顔を揶揄われるのが嫌だから
顔を隠していたわけじゃなかったんだ。
それなのに・・・・
「もしもしお待たせしました。鬼藤です」
俺だけ戻ってきた姿を
またしても部署中で視線を向けられたが
構わず仕事を再開した。
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