島田恭子編 《ぜってぇ護る!》

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______________ ___________ _________ トントン。とノックすれば 「どうぞぉ」 か弱いわけでもなく元気そうでもなく。 普段通りの恭子の声にホッとした。 か弱いと言うことは 身体がまだ弱っている証拠。 元気そうと感じれば 今はまだ元気を取り戻せてないはず。 と言うことはカラ元気な証拠だ。 「どうだ?」 病室に入ってくれば 「もう何ともないですよ」 横になったベッドから起き上がった。 「検査は?終わったのか?」 腰掛ける恭子のとなりに座ると 「今日は終わったけど明日もだって」 甘えるように俺にもたれ掛かってきた。 肩を抱いて引き寄せ 「結果は?もう教えてくれたの?」 「ううん。明日全部が終わってからだって」 顔を上げた恭子にねぎらいのキスをした。
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